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暴行の示談(弁護士コラム)

暴行に強い刑事事件の弁護士が、暴行の示談のよくある質問にお答えします。暴行の示談のことでお悩みなら、弊所の刑事弁護士にご相談ください。名古屋など全国の都市でお待ちしております。

暴行の示談の弁護士コラム

暴行事件における示談の流れは?

あなたが酒に酔って、駅員やタクシー運転手とトラブルになって殴ってしまったとします。

この場合に示談をするとき、どのような流れになるでしょうか。

相手の連絡先が分からず、警察が未介入の場合

まず、相手の連絡先を知らず、かつ捜査機関がすでに介入している場合には、捜査機関から被害者の連絡先を教えてもらう必要があります。しかし、捜査機関は被害者の連絡先を、あなた本人や家族には教えてくれず、弁護士がついて被害者の承諾を取った上で初めて教えてくれるのが通例です。そのため、この場合に示談をするには、弁護士を立てるのが一番です。

相手の連絡先を知っていて、警察が未介入の場合

あなたが相手の連絡先を知っており、かつ捜査機関がまだ介入していない場合には、あなた自身で被害者に連絡を取ることは可能です。ただし、相手はあなたと再度接触することを嫌がり、弁護士を通じてでないと示談交渉したがらない傾向があります。その場合には、弁護士を立てて示談交渉を進めるのが一番です。

相手の連絡先を知っていて、警察が介入している場合

あなたが相手の連絡先を知っているものの、捜査機関が既に介入していしまっている場合には、どうすべきでしょうか。この場合には、下手にあなた本人が被害者に接触しようとすると、口裏合わせをしようとしていると疑われかねません。そうなったら、証拠隠滅のおそれありとして、逮捕されてしまう可能性があります。他方、弁護士を間に挟めば、証拠隠滅を疑われることはありません。そのため、この場合にも、示談を進めるためには、弁護士を立てるのが一番です。

暴行の被害者に示談を拒否されるとどうなる?逮捕・起訴されるか?

暴行事件で、示談を申し出たものの被害者側から拒否された場合、その後はどうなるでしょうか。必ず逮捕・起訴されてしまうでしょうか。

示談を拒否されても、逮捕・起訴されるとは限らない

暴行事件で被害者から示談を拒否されてしまった場合でも、必ずしも逮捕・起訴されるとは限りません。たとえば、被害者による被害の申し出が言いがかりに近いものであったり、被害者側にも多分に落ち度ないし事件の原因についての寄与が認められたりする場合には、逮捕されず、また起訴もされないことがあります。

捜査機関に事件の事情を伝えたい場合には

被害者の落ち度に関する事情は、捜査機関の方からくみ取ってくれるとは限りません。弁護士がついて初めて、そういった事情を主張してもらえるということが少なくないのが実情です。そのため、暴行事件で相手側から示談を拒否された場合に、逮捕や起訴を阻止するためには、刑事事件に詳しい弁護士に依頼するのが一番です。

暴行事件の示談書の書き方は?

暴行事件で示談をする場合、示談書の書き方に関する注意点として、どのようなものがあるでしょうか。

示談書には、相手が許していることを書く必要がある

相手があなたのことを許していることを明示しましょう。具体的には、「甲(相手)は乙(あなた)を許し、乙に対する刑事処分を望まない」といった文言を盛り込むとよいでしょう。

民事上の問題も解決するには

示談によって支払う示談金のほかには、相手とあなたとの間には何ら債権債務関係が存在しないことを確認する条項(清算条項)も盛り込むことが重要です。この条項によって、別途民事訴訟で損賠賠償を請求されることがなくなるという効果があります。つまり、刑事事件の側面だけでなく、民事事件の側面に関しても、今回の示談によって一挙に解決してしまうのです。

暴行の後遺症が不安な場合

暴行事件としての示談なので、後遺症が生じた場合の処理については、基本的には盛り込まなくてよいでしょう。ただし、不安があるときは、「後遺症が生じたときは、別途協議する」などの条項を入れておくことも1つの方法です。

暴行事件の示談金に相場はあるか?

暴行事件で示談をする場合、示談金や慰謝料に相場といったものはあるでしょうか。

暴行事件の示談金の相場とは

示談の内容は、当事者間の合意で決められます。また、暴行事件ではケガが生じていないので、示談金は慰謝料の性質が強くなります。そのため、暴行事件の示談金の額は、当事者によって千差万別で、一般的な相場といったものは存在しません。

暴行事件の示談金の上限の目安とは

暴行罪の罰金額の上限が30万円である関係で、示談金の上限も30万円を超えない傾向があります。というのは、30万円を超える示談金を要求された場合には、加害者側が「それなら罰金を払った方がましだ」と考えて、示談をしないという選択をする傾向があるからです。

なお、暴行によって後遺症が生じた場合、暴行罪ではなく傷害罪となります。したがって、後遺症が生じた場合の処理については、暴行事件での示談とは別の問題となります。

暴行事件の示談で弁護士を立てるメリットは?

暴行事件で示談のために弁護士を立てることには、どのようなメリットがあるでしょうか。

弁護士が付けば、被害者が会ってくれる可能性が高まる

被害者が加害者本人とは会いたがらない場合には、弁護士が間に入って初めて会ってくれるというメリットがあります。

弁護士が付けば、示談の交渉を依頼できる

あなた自身が被害者と示談交渉をすることは、精神的にかなり負担となります。これに対して、弁護士を間に立てれば、被害者との交渉はすべて弁護士が行なってくれます。それにより、あなたが被害者との関係で直接しなければならないことは、ほとんどなくなるというメリットがあります。

弁護士が付けば、不起訴になる可能性が高まる

刑事事件に詳しい弁護士なら、示談交渉の経験が豊富で、交渉術にも長けています。そのため、被害者が頑固で交渉が難航している場合でも、弁護士は粘り強く交渉を続け、最終的に示談を勝ち取ってくれます。そうして示談がまとまれば、被害が回復したということで、不起訴にもなりやすくなるというメリットがあります。

このように、暴行事件の示談で弁護士を立てることには、多くのメリットがあるのです。

よくある暴行の示談の弁護士相談

酔っぱらってタクシー運転手の胸倉を掴んで振り回したため、暴行で訴えられてしまいました。検察からは示談をしたほうがいいと言われましたが示談の流れが分かりません。どのようにしたらいいのか教えてください。

検察では示談の流れを詳しく教えてくれませんでしたので、弁護士先生にはぜひ具体的に教えてほしいと思っています。そもそも今回の事件の被害者であるタクシーの運転手の方の連絡先が全く分かりません。こういう場合、弁護士さんなら警察もすぐに教えてくれるのでしょうか?

暴行事件の示談について教えてください。被害者がかなり怒っていて示談を拒否されているのですが、このまま示談が不成立になるとどうなるのでしょうか。逮捕されたり起訴されたりするのは避けたいのですが、どうにかなりませんか。

被害者が拒否をし続け示談が成立しない場合、どのくらいの割合で逮捕や起訴されるのでしょうか?

被害者本人ではなく、ご両親と示談交渉するということはどうでしょうか?

暴行の加害者になってしまいました。後遺症が出るかもしれないと高額の示談金を要求されている場合の示談書の書き方、注意点について教えてください。今のところ刑事事件を専門にでの争いですが、今後民事の争いになるのは避けたいと考えています。

示談書は専門家が書かなくても正式な書面とみなされるのでしょうか?民事と刑事で様式は異なるのでしょうか?事件ごとに示談書の書き方もそれぞれなので、注意点や書き方など統一化することはできるのでしょうか?後遺症はどの時点までが保障されるのでしょうか?範囲が決まらないと無限に広がるので、怖いので、詳細を教えてください。

酔っぱらって暴行を加えてしまった際の示談金の相場を教えてください。相手から、後遺症が出るかもしれないからと高額の慰謝料を求められています。怪我もしていないのに高額のお金を支払う必要がありますか。

示談金の中に慰謝料も含めてよいのでしょうか?慰謝料の上限はどのくらいですか?後遺症はいつまでの症状をいうのでしょうか?範囲が分からないので、困ります。

相手に水をかけてしまい暴行事件で訴えられました。相手がすごく嫌な人なので示談をしたくないのですが、その場合でも弁護士に弁護を依頼したら何かメリットはありますか。示談をしなくても不起訴を勝ち取る事はできますか。

自分で示談交渉をする場合と、弁護士に示談交渉をしてもらう場合では、どのくらい示談の成立する確率や示談内容が異なりますか?不起訴になる最大の要因は何ですか?

この際、詳しくお聞きしたいと思っています。

より詳しい解決方法は罪名別よくある質問に続く
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